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人間のための地球だとか、人間が一番偉いと思いこんでいることに気が付いていない人が多いように思う。さだまさしの「キリマンジャロの雪」という歌が何と なく好きなだけで、今度の旅にケニヤを組み込んだ。今年は特に雨が少なく、アフリカになくてはならないアカシアがほとんど枯れている。来年はもうだめだと 思うような光景だ。運転手は「雨が降ればすぐに戻るよ」と言っていたが、我が家の大きな花水木が今年はつぼみを開くことなく枯れ果てた。私には雨が降って も、決して元に戻ることはないと思った。その前に来て見てよかったと思う。アンセボリ国立公園に入ってすぐに、広大な湖が干上がってできたと思われるまっ 平らな砂の平原を走り始めるた。突然われわれの日常では、全く見ないような光景、シマウマの死体が現れる。アフリカが温暖化で死に絶えていくような光景 だ。私は美しい光景をおさめに来たのに、何も撮れないと思っていたが、平原の彼方の蜃気楼の中に背の高い動物がたっているのに気がついた。キリンだ。本当 に美しいと思った。まっ平で周りには何も見えない砂の平原に一人ぼっちで歩いている。しばらく行くと何もないと思っていた平原に緑で縁どられた沼地があっ た。おそらくキリマンジャロの伏流水だろう。像やカバの大型動物や小鳥まで無数の動物が水辺で遊んでいる。ハイエナが実は本当にかわいらしい顔であること に気がついた。人間しかいない地球は想像できないほど殺伐としたもので、きっと美しくない世界に違いない。この美しさを伝えたい。

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